25 June 2026

2026年6月

6月11日
フェアトレード雑貨店みんたるにて、ゲストに柿崎さとみさんをお招きし、リュートソロ+歌のライブでした。
長年札幌市北区の北大近くにあったみんたるですが、中央区に移転し先月オープン、新しい店舗での初めての演奏でした。当日は、みんたる常連の方々を中心に続々集まってくださり、大盛況。話し下手の僕に代わって、40年近く世界各地で音楽を教えてきた柿崎さんが盛り上げてくださり、助かりました。住宅街の中にある新店舗でもライブができる、と分かったのも良かったです。

6月14日
スープカレーのお店Jack in the Boxにて、ハンマーダルシマーの小松﨑健さんとデュオライブでした。
リハーサルから緊張するほど2人でのライブは久しぶりと思ったら、前回は3年半も前のようでした。そんなこともあってか、こちらも予想以上にたくさんの方がお越しくださり、感謝感激。打ち合わせていないのに、健さんと僕の当日の衣装が、上から下から、インナーのシャツまでほとんど同じ、というミラクルも。憧れだった北欧やアイルランドの曲なども弾けて、嬉しいライブでした。

6月22日
一風来にて、ソロライブでした。
1週間ほど前にたまたま貸してもらったカプスペルガーとピッチニーニのCDに触発され、今回はカプスペルガー特集としました。人としても興味のある彼の曲、好きなのですが、一筋縄ではいかないものもあったりして、普段演奏する曲が固定されてしまっていたので、少しでも殻を破れたら、と取り組んでみました。力は出しきったつもりですが、鬼才の曲を凡才が弾きこなすには、まだまだ修行が必要だと痛感。これからも弾き続けます。

今月は、本番3つとそれぞれのリハーサルや個人練習、さらに来月の2つのライブのリハーサルもあり、僕にとっては今までで一番凝縮された1か月だった気がします。一緒に演奏してくださる方々、聴きに来てくださる方々、演奏場所を提供してくださる方々、関わってくださる全ての方に本当に感謝です。

今日の1曲
Mari Jürjens  "Paradiis"
よくある質問「無人島に1枚だけアルバムを持っていくなら」。聞かれてもとても選べないけれど、3枚選べるなら、エストニアのシンガーソングライターMari Jürjens (旧姓Pokinen)の『22』は入るかもしれない。レコードショップバイト時代に、マニアックなお客さんが買取査定で持ってきた中に入っていた。ジャケットに惹かれて聴いてみて、衝撃。このアルバムがきっかけでエストニア旅行に行き、やがては住んでしまった、と言っても過言ではありません。激しいものやポップなもの、いろいろな音楽が好きで、そのどれを聴いても最高と思うけれど、リスナーとしていつも最後に行き着くのは、静かに、良い意味でただそこに存在するだけのような音楽。


01 June 2026

5月30日

先日は、ブリテン諸島のトラディショナルな歌を中心に演奏するFine.さんとのジョイント・ライブでした。お越しくださった皆さま、会場ダイマの久美子さん・直美さん、そしてFine.の荻野さん・二津さん、ありがとうございました。

本番は、それぞれのソロと共演が3分の1ずつ。
Fine.さんは、歌とハンマーダルシマーという、なかなか他にはなさそうな構成。二津さんの素敵な歌詞・歌声と、それを支える荻野さんのダルシマー、この2人でしか出せない世界があると思います。
共演では、僕の好きなEleanor of UsínやDown in the willow gardenもできて嬉しかったです。
僕のソロは、スコットランドやフランス関連の曲を。今回の個人的イチオシは、僕の特に好きな曲の一つであるロベール・ド・ヴィゼーのシャコンヌ。元々テオルボのための曲で、楽器がなければ弾けないな…と長年弾いていなかったのですが、ほんの2週間弱前に突然、ルネサンス・リュートで弾けるかもしれないと思い立ちアレンジ、今回早速お披露目しました。結果はまだまだ練習が必要と痛感しましたが、好きな曲を弾くことができるようになり、ルネサンス・リュートの新たな可能性も見つけられ、良かったです。

ビウエラ製作は、1か月で1つの工程ぐらいの超スローペースで未だ進行中。先月はローズができました。子どもの頃切り絵が好きだったのですが、薄い木の板を切るって難しいんだな…。課題だらけで、写真を載せるのも少し恥ずかしいですが、初めてならこんなものか。次からもっと良くなるはず。


今日の1曲
Cafuné  "Tek It (I Watch The Moon)"
そんなに聴いているわけではないけど、気になるバンド。最近またYouTubeに上がってくるようになったので、ぽつぽつと聴いてます。この音楽からこんなアニメーションを作り出せる人たちの創造力もすごい。


19 May 2026

5月14日

先日は、おなじみの一風来にて、ソロライブでした。お越しくださった皆さま、一風来・成田さん、ありがとうございました。

今回は、リュート音楽に馴染みがないと分かりにくいような曲が弾きたくなり、そんな曲がほとんどになりました。聴いてくださった方がどのように感じられたか、少し不安はありますが…でもこの楽器、音楽を愛する者としては、取っ付きやすい曲だけでなく、もう少し深い部分までぜひ知ってほしいとも思うのです。

本番は久しぶりに、立って演奏をしてみました。普段は、何となくお客さまとの距離や、共演の方との兼ね合いなどで、座っての演奏が多いですが、師匠の元では立奏が多いし、元々ロックをやっていた身としても、立っての演奏は結構しっくりくるのです。

本番の直前、ライブを知らずにご飯だけ食べに来られた方がいらっしゃいました。チャージを頂かない投げ銭制なので、ライブは気にせずお食事だけどうぞ、と入って頂いたのですが、食べ終えて演奏途中で帰られる際に、サッと投げ銭(しかも高額!)を入れていってくださいました。後から聞いた話では、スマホでリュートのことを調べてもいたとのこと。たまたまフラッと入って、聴いて、何か感じて頂けたなら、この上ない喜びです。これぞ投げ銭ライブの醍醐味。

また来月、6月22日(月)12時より、一風来ソロライブをさせて頂きます。

今日の1曲
The Macrobats  "I'll Do It Again"
こんなに素晴らしい曲をつくっているのに、今時、検索してもあまり情報が見つからないバンド。でもそんなところがまたカッコいい。このチャンネルi'm cyborg but that's okは、管理人の好きな音楽を好きな映画などと組み合わせて紹介しているようですが、とにかく曲や動画を選ぶセンスがすごい。


30 April 2026

4月25日

先週土曜日は、度々お世話になっているブリティッシュ・トラッド・ユニット、Fine.さんのレコ発ライブに、レコーディングメンバーとしてゲスト出演しました。

ゲストで録音に参加してほしい、とお声をかけて頂いたのは、もう1年近く前だったでしょうか。当時は僕の楽器に不調があり、これから長期で修理に出すというタイミングで、録音日時の調整などご迷惑をおかけしてしまいました。

そうして完成したFine.さんの新譜『日毎夜毎』。一目見て、まず暖かい素敵なジャケットに惹かれますが、中の音楽は、まさにその空気がそのまま音になったよう。ジャケ買いしたら当たるアルバムです。先週のライブもそのままの、むしろ生演奏によってより暖かい雰囲気に包まれた気がします。

もっぱら生演奏派の僕にとっては、これが人生初の公式の録音でした。公の媒体に自分の音を使って頂いているのを聴くのは、やっぱり感慨深いものがあります。他のゲストの方々は大御所揃いだし、こんな機会に参加させて頂けたのは本当にミラクルでした。

Fine.さんとは来月末にも、ジョイントライブでご一緒させて頂きます。
5月30日(土)
open 14:30 / start 15:00
ガンゲット・ダイマ(札幌市中央区南3条東1丁目6)
¥2,500 + オーダー
Fine. (二津美和子: 歌、荻野光生: ハンマーダルシマー)、中島康宏(リュート)

今日の1曲
Night Tapes "Television"
僕が好きで演奏するのはアコースティックな音楽、でも憧れるのはエレクトロ二ックな音楽。人間は無いものねだり。イギリスのバンドですが、ボーカルのIirisはエストニア出身。まだ母国でソロ活動していた頃に初めて聴いて、すごい人がいると思った。やがて僕はエストニアに住むことになり、一度手の届くような距離で、彼女のライブを見たことがあるのは良い思い出です(お客さんもまばらな、何か音楽以外の小さなイベントで、一人で演奏していた)。あるインタビューによれば、普段もバンドメンバーで一緒に生活しているとのこと。この絆というか、やっぱり、最終的に音楽をつくるのは音楽以外の部分なんだろうな。


07 April 2026

4月4・5日

先日の土・日曜日は、『東風吹く庭で』と題されたコンサートに出演しました。当初、北海道の東は釧路から、リコーダーなどを演奏される村雲雅志さんをお招きし、ダルシマーの小松﨑さんとガンバの布施さん3人でのコンサートが計画されたようですが、せっかくなのでリュートも、と誘って頂きました。

初めてお会いする方、初めて演奏する会場、初めての連日公演、初めて弾く曲が半分以上(難曲多数…)と、僕は初めて尽くし。さらに御三方の影響力で、宣伝する間もなく、早くも2か月前に満席に。2か月間、針のむしろに座るような気分でした。

本番は、毎度ながら、崖っぷちを目隠しで突っ走って気がついたらゴールしていた感じ。いろいろ考えたり味わったりする余裕はほとんどないのですが、今回はそれでも少しだけ冷静でいられた部分があり、コンサートを通して鍛えられたような気がします。終演後、お客さまの一人が「リュートって、いつも音が小さいわけじゃないんですね」と話しかけてくださり、とても嬉しかったです。僕からすると、リュートはある意味爆音の楽器です。そんな真の姿をもっと知って頂けるように、精進を続けたいと思います。ただあくまで本当の魅力は、小さな音で、少ない音数で弾いてカッコ良いところだと思いますが。

本番前日に初めてお会いした村雲さんは、凄腕リコーダー奏者と聞いてビクビクしていましたが、音楽への愛とユーモアが溢れる方で、ほっとしました。実はお医者さんであり、手塚治虫のブラックジャックの大ファンだった僕も、音楽のできる医者になれたら良かった、と思いました(理数科目が絶望的だった)。リュートを弾いていなければ、この3人の誰にも会うことはなかった、そんなリュートがそっと繋いでくれるご縁の不思議さとありがたみをひしひしと感じた3日間でした。コンサートもおおむね好評頂けたようで、次回は釧路?と夢を膨らませながら解散となりました。レッドーベリースタジオの飯塚さんも、ありがとうございました。今回のコンサートには理想的な素晴らしい響きの会場でした。

昨年から続くビウエラ製作は、一時期中断していました。学校に質問を送るのですが、どう聞いてもちぐはぐな答えが返って来て、すったもんだすること3週間。ついに僕の方が根負けして、モヤモヤを残したまま作業を進めることにしました。この前やっとボディの裏板を接着、一気に楽器らしくなって、ちょっと感動。

今日の1曲
TOCCHI  "これだけで十分なのに"
昔少しだけバイトしていた中古レコードショップの店長がギャングスタ・ラップ専門で、いろんなラップを仕事中聞かされていた。そんなこともあって、未だに何も知らないけれど、ラップへの興味だけは持ち続けている。札幌出身ラッパーによるこの曲、最初はBASIのリミックスで知った。コロナ禍真っ只中の異国の地で、知り合いもいない新しい町に来て、リュートからすっかり離れ、ただ生き延びるために安時給の工場仕事に身を費やしていた、そんな時期に出会った。この歌は強がりなんかじゃない、本心です。