07 April 2026

4月4・5日

先日の土・日曜日は、『東風吹く庭で』と題されたコンサートに出演しました。当初、北海道の東は釧路から、リコーダーなどを演奏される村雲雅志さんをお招きし、ダルシマーの小松﨑さん(健さん)とガンバの布施さん3人でのコンサートが計画されたようですが、せっかくなのでリュートも、と誘って頂きました。

初めてお会いする方、初めて演奏する会場、初めての連日公演、初めて弾く曲が半分以上(難曲多数…)と、僕は初めて尽くし。さらに御三方の影響力で、宣伝する間もなく、早くも2か月前に満席に。2か月間、針のむしろに座るような気分でした。

本番は、毎度ながら、崖っぷちを目隠しで突っ走って気がついたらゴールしていた感じ。いろいろ考えたり味わったりする余裕はほとんどないのですが、今回はそれでも少しだけ冷静でいられた部分があり、コンサートを通して鍛えられたような気がします。終演後、お客さまの一人が「リュートって、いつも音が小さいわけじゃないんですね」と話しかけてくださり、とても嬉しかったです。個人的には、リュートはある意味爆音の楽器だと思います。そんな真の姿をもっと知ってほしいし、もっとお見せできるように、精進を続けたいと思います。ただあくまで本当の魅力は、小さな音で、少ない音数で弾いてカッコ良いところだと思いますが。

本番前日に初めてお会いした村雲さんは、凄腕リコーダー奏者と聞いてビクビクしていましたが、音楽への愛とユーモアが溢れる方で、ほっとしました。実はお医者さんであり、手塚治虫のブラックジャックの大ファンだった僕も、音楽のできる医者になれたら良かった、と思いました(理数科目が絶望的だった)。リュートを弾いていなければ、この3人の誰にも会うことはなかった、そんなリュートがそっと繋いでくれるご縁の不思議さとありがたみをひしひしと感じた3日間でした。コンサートもおおむね好評頂けたようで、次回は釧路?と夢を膨らませながら解散となりました。レッドーベリースタジオの飯塚さんも、ありがとうごいざました。今回のコンサートには理想的な素晴らしい響きの会場でした。

昨年から続くビウエラ製作は、一時期中断していました。学校に質問を送るのですが、どう聞いてもちぐはぐな答えが返って来て、すったもんだすること3週間。ついに僕の方が根負けして、モヤモヤを残したまま作業を進めることにしました。この前やっとボディの裏板を接着、一気に楽器らしくなって、ちょっと感動。

今日の1曲
TOCCHI  "これだけで十分なのに"
昔少しだけバイトしていた中古レコードショップの店長がギャングスタ・ラップ専門で、いろんなラップを仕事中聞かされていた。そんなこともあって、未だに何も知らないけれど、ラップへの興味だけは持ち続けている。札幌出身ラッパーによるこの曲、最初はBASIのリミックスで知った。コロナ禍真っ只中の異国の地で、知り合いもいない新しい町に来て、リュートからすっかり離れ、ただ生き延びるために安時給の工場仕事に身を費やしていた、そんな時期に出会った。この歌は強がりなんかじゃない、本心です。