30 September 2024

9月28日 Lunchtime Lute Concert

一昨日は、実に1年ぶりのソロ・ライブコンサートでした。久しぶりということで、僕の中では最も比重の大きいルネサンス・イタリアの曲で揃え、今まで公で演奏したことがないまま温めてきた曲も3分の1ほど入れました。

会場の一風来(いっぷく)は、僕が札幌で初めてライブをさせて頂いたお店。一風来での演奏も久しぶりでしたが、音の響きがアットホームというか、何も足さず引かず、等身大で伝えてくれるようなちょっと不思議な感覚があり、いざ弾いてみると実は弾きやすいのです。おかげで、本番は思っていたより落ち着いて演奏できました。時間配分は要改善、と反省。お越しくださった皆さんには温かく見守って頂き、本当に感謝です。

ところで、前日の練習で、自宅近くの地区センターで初めて一人で部屋を借りてみました。2時間600円で、音出し放題、冷暖房換気完備、調理実習室だったので、何なら食器から高そうな調理機器まで使い放題、職員さんも親切。こういった場所を他の方に借りてもらって利用することはありましたが、実際自分で借りてみると、より素晴らしさが分かりました。こういう所に税金が使われているなら、払いがいもあるものです。

今日の1曲
half•alive  'Sophie's House'
2018年にstill feel.のミュージックビデオが話題となったアメリカのバンド。初めて見た時は、僕もぶったまげました。しかもボーカルのJosh Taylorが監督・ダンスまでしている、怖すぎる才能。彼らのこの最新シングルも全ての完成度が高すぎる。

26 September 2024

9月23日 古楽の扉

一昨日は「古楽の扉」コンサートに、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の布施久美子さんと共に伴奏に呼んで頂き、演奏してきました。主役は、布施さん繋がりで昨年も一緒に演奏させて頂いた歌の上坂美穂子さん、そして今回初めてご一緒するリコーダーと歌の重野久美子さん。プログラムは、前半にルネサンスの曲をいくつか、その後、半分以上はバロックもので、僕は通奏低音でした。

通奏低音であればテオルボやアーチリュートのパワーが欲しいところですが、今僕の手元にあるのはちっぽけなルネサンス・リュート1本だけ。そして恥ずかしながら五線譜も苦手なので苦戦しました。学生の時の試験前より練習した気がする…。

本番は何とか無難に、及第点で終えられた(=要修行)かと思います。共演のお三方は本番が一番安定していて、さすが音楽をしっかり長年やってきた人は違うなぁ…と感じるのでした。コンサート全体は概ね好評頂いたようで、リュートに興味を持ってくださる方もいらっしゃり、その点はとても嬉しくやりがいのあるコンサートでした。打ち上げも2時間と言っていたのが気がついたら3時間になりお開き。楽しい時間でした。



今日の1曲
Gal Musette  'Plateau'
最近YouTubeのおすすめが良くて聴いてしまう。「バロック・ポップ」に影響を受けたらしいですが、何それ?と思ったら、大まかにはクラシックの要素を取り入れたロック/ポップスだそう。ビートルズのIn My Lifeにチェンバロっぽい音が入っているのもその一つだとか。まだまだ知らないことばかり。

19 September 2024

9月12日

気づけば1週間経ってしまいましたが、先週は中世音楽の中村会子さんとのコンサートでした。予想の2倍近い数の方々にお集まり頂きびっくり、皆様ありがとうございました。

初めて来てくださる方もたくさんでとても嬉しかったのですが、思ったように音が通っていないのを感じ、何とも歯がゆい演奏となってしまいました。蒸し暑かったこともあるかもしれませんが、おそらく弦の選択ミスが原因。弦楽器奏者にとっては弦の選択も大事なテクニックと考えているので、これは楽器のせいではなく、僕のせいです。いつか詳しく書けたらと思いますが、弦楽器、特にリュートのような軽い楽器は、弦を1本換えただけ、太さを0.01mm変えただけ、で別の楽器のような音色や弾き心地になってしまいます。10何本ものリュート弦を1本ずつ選んだら、その組み合わせは無限、一生かかっても理想の組み合わせを見つけることはできないでしょう。そこが面白いところであり、夜な夜なうなされる元でもあり…(割合1:9ぐらい)。

今回初めてルネサンス・スペインのビウエラ歌曲に取り組み、うまく言葉では表せませんが、リュート歌曲とはちょっと違うものを感じました。ビウエラ歌曲でも、歌詞がイタリア語のものはそれだけで雰囲気が変わり、伴奏パートもリュートらしいのがついているように感じたのは面白かったです。今後さらに掘り下げられたらと思います。



今日の1曲
Lexie Carroll  'We Never Made It To Glasgow'
彼女についても最近知りました。素晴らしくて、歌詞をほとんど覚えるぐらい聴いてしまった。こういうのを聴くと、またバンドでギターを弾きたくなってきます。僕の日本語耳には、歌詞のsaid thatが雪駄に聞こえて最初困惑。