先日11月13日は、一風来にて久しぶりのソロライブでした。
久しぶりだし、春に師匠に会って受けた刺激も形にしたい、と気合は十分。しかし、勢いのあまり背伸びをし、難曲・大曲を盛り込みすぎて、ちょっと空回りだった気がします。背伸びしなくてもカッコいい、というリュートの魅力も大切にしなければ…と思いつつ、たぶんまた冒険してしまいますが…。
お越しくださった方々、一風来・成田さん、ありがとうございました。
さて、先月から何ちゃって学生をしています。スペインのEscuela de Violeríaという楽器製作学校から通信で指導を受けながら、スペインのリュートであるビウエラを作っています。
進行速度はカタツムリ並みですが、ネックとヘッドはかなり出来てきました。次はボディ製作に移ることになると思います。
ビフォーアフター
全く別の話になりますが、先日11月16日は「アイスランド語の日」だったそうです。僕は10年ほど前はアイスランドかぶれで、言葉もかじっており、一度は思い切って、現地の大学のアイスランド語学科に入学願書も出しました。当時はまだ郵送で、書類が締切を過ぎても届かない、ということで、あえなく挫折しましたが…。
16日は、アイスランド大使館によるアイスランド語学習に関するウェビナーがあると知り、視聴しました。メインでお話をされた3名の方々は、僕が願書を出したのとほぼ同じ頃に現地での留学を始められたようです。おそらく僕よりずっと若い方々だと思いますが、超難関の言語を身につけ活躍されていて、素直にすごいと思いました。しばらく離れていましたが、また言語を学び、現地にも行きたくなりました。
余談ですが、そのかぶれていた頃にアイスランドに行った際、たまたま一枚のアイスランドのフォークソングのCDを買いました。ジャケットには、演奏者として、僕のリュートの師匠シグルン・リヒターと同姓同名の別人と、なぜかその隣には、録音に使われているとは思えないリュートの写真が載っていました。その頃、僕は師匠と知り合って間もないか、名前だけ知っているかぐらいでしたが、後にこの偶然が後押しの一つとなって、師匠に学ぶことを決めたのでした。
今日の1曲
Reykjavíkurdætur "Tíminn Tapar Takti"
初級者の安易な考えかもしれませんが、アイスランド語は風がささやくような言葉だと、初めて現地を訪れた時から思います。静かなアイスランドが一層静かな早朝に、見ているだけで胸が一杯になるレイキャヴィクの街並みの中で繰り出される、風のようなアイスランド語のラップ。歌の内容は分からないけれど、心が満たされる。音楽だけでなく他の分野でも、人口40万人に満たない国から、なぜ数多くの世界的な人たちが出てくるのだろう。
