昨日は、みんたるでのマンスリーライブ第一弾でした。普段から何かとお世話になっているみんたるからは、確かもう1年以上前から「毎月ソロライブやったら?」とお誘い頂いていたものの、何事においても僕は行動が遅いため、やっとこさの始動となりました。
毎月演奏するなら、毎回テーマを決めて、それに沿った曲を多めに取り上げるようにしたい、ということはずっと考えていました。ルネサンスのリュート曲だけでも、同じ曲の別バージョンもそれぞれ1つと数えるなら、2万曲以上も現代に残っているとさえ言われます。ニッチ楽器に見えて、実は途方もなく広くて深いリュートの世界。僕自身、その氷山の一角だけでも探究してみたいのです。今回のテーマは、ハロウィンのお祭り気分で「変な曲」。変と言うと語弊がありますが、タイトルや音楽そのものなど、何かしら面白い・興味深いと思う曲を取り上げました。
本番は予想以上の数の方にお越し頂き、超遠方の方もいらっしゃったり、びっくり&感謝感激。皆さまありがとうございました。温かい雰囲気の中、気合いを入れて演奏しましたが、要修行という感想はいつも通り。精進続けます。
今日の1曲
The Gloaming 'Fáinleog (Wanderer)'
何年も前にたまたま聴いて、茫然としてしまった曲。これは音楽の究極の地点に行き着いた人たちが、その極地で奏でる音楽なのか。自分の視線が自分を向き、そして針を突き刺すように内側にどこまでも入り込んでいく。その針は一生を貫き、過去の一切の物事が一斉に体の中に蘇ってくる。カッコつけているみたいですが、そんな感覚すら覚えるのです。